【旅行が楽しくなりそう】西太后秘録 近代中国の創始者 上 を読書中
西太后秘録 近代中国の創始者 上 を 現在読書中です。
側室から国を治める地位まで上り詰めた女性の話。
男尊女卑のひどかった時代の中国で、女性が治世をするって
ものすごく低い確率の中を潜り抜けるようなものですよね。
三国志のドラマを見ていても思うんだけど、国を治めるのって
周りの官僚や大臣をうまく操れる能力が大事だよなーって思います。
いま西太后が30代のところまで上の巻読んでます。
貞皇后(前王の正室 容姿には恵まれなかったが、人をうまくコントロールすることに長け、後宮内での女同士のいさかいが起こらなかったらしい)
と慈禧太后(西太妃)
の二人で治世をしていたっていうのは知らなかったな。
この時点では、やりすぎず、公正な印象の政治をしていたみたい。
ただ、息子が三年ほど王を務めてすぐに死んでしまったり
愛人にしようと思っていた宦官が大臣に殺されてしまってから
何かが壊れたのではないかなーと思ったりして。
今回この本を読んで一番の収穫は、
昔から世界史の授業で、何で宦官になる人がいるんだろうって
疑問に思っていて、その謎が解けたことでした。
私は学校で、何か罪を犯した人が宦官にされたって聞いた気がしたんですが(先生!)
実際は田舎の次男などが、大金のローンを組んで(失敗してもしなくても支払う)
宦官の手術を受けて、紫禁城に入るらしい。
つまり、お金がなく身分も低い人が生活のために国に使える手段は
宦官しかなかったということか。
と納得。彼らは死ぬまで応急から出られず、年中失禁に悩まされれていたため
おむつをしていたそう。(年を取るとさらにひどくなる)
そのため、男の官僚や王からは蔑まれていた記録が残っているそう。
後宮の女たちだけが、宦官の生い立ちや状況に同情を寄せていたそうです。
うーむ。今の時代のほうが生きやすそうです。
とりあえず現時点ではこんな感じ。
旅行で天安門や故宮博物館に行ったけど、こういう本を読んでたらもっと
面白かっただろうなー。
中国に旅行に行く人、この本読んでみたらどうでしょうか?
知識補強する意味で結構面白いです。
物語仕立ての本ではないです!