映画感想「モナ・リザ」(1986)
今年のクリスマスに見た映画。エロと謎と、破滅的な感じがいい映画でした。
ナットキングコールのモナリザに着想を得て作られていてちょっとレトロな
感じがあっていい。
なぞめいた高級娼婦の秘密と、その女に魅せられたチンピラの小男の物語である。
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1986年のイギリスの犯罪映画。主演のボブ・ホスキンスが、カンヌ国際映画祭男優賞、英国アカデミー賞主演男優賞、ゴールデングローブ賞主演男優賞、ニューヨーク映画批評家協会賞主演男優賞など様々な賞を受賞した。タイトルは、主題歌としても使われているナット・キング・コールによる1950年の同名ヒット曲(英語版)から採られた。
ストーリー
ロンドンの刑務所を 出所したばかりのチンピラの中年男ジョージ。彼はギャング組織の親分モートウェルの身代わりとして刑務所に入ったのだが、出所したとて行くあてもなく、旧 友トーマスの元に身を寄せる。愛娘ジェニーに会いたくとも、別れた妻はけんもほろろに会わせてくれない。やがてジョージは組織から運転手の仕事を回しても らうが、それは高級コールガール・シモーヌの送迎というものだった。 美人だが高飛車な態度のシモーヌとはじめはソリの合わなかったジョージだったが、次第に親しみが生まれ、彼女に惹かれて行く。そしてシモーヌの妹分で、今 や夜の歓楽街で行方知れずとなったキャシーの探索を手伝うことになる。(wikipediaより)
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主人公とヒロインの二人の関係性がうまく映画の中で描かれている。
主人公のジョージは出所して仕事が無いからいやいや高級娼婦のシモーヌの
運転手をはじめる
最初はそりが合わないけれど、次第に信頼関係が生まれていく。
その変遷が非常にうまい。
恋するとき、こういう風に徐々に距離は縮まるのだ。
そして、シモーヌが行方不明になった親友を探してほしいとジョージに打ち明け
二人だけの秘密を共有するようになる。ジョージも自分の人生に張り合いが出てきている感じがある。人を好きになるという気持ちはそういう力があるよね。
救いようの無い感じだが、あがいていくこのお話。
人物の描き方、世界観、「モナリザ」の曲にぴったりの雰囲気。
すごく世界に浸ることができた。
個人的にはキャシー。最初に見たときシモーヌよりも美人ではないかなと
思ったけれど、なんだかひきつけるものがある子だな。と思いました。
何回も見返したい、心地よい映画でした。
19860年って結構古い映画!
♪モナリザ ひとは君をこう呼ぶ
神秘的な微笑みを浮かべた あの女性に似ているから
君が いつも独りぽっちなのは モナリザのような微笑みのせい?
その微笑みは恋人を誘うため? 傷ついた心を隠すため?
たくさんの夢がやってきてるのに 君に見向きもせず去っていく
君は温もりのある現実の女性なの?
それとも冷たくて孤独な 美しい芸術品なの?
ナット・キング・コール"モナリザ" - YouTube